私は福岡県に住む49歳の能楽師です。私の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。
賃貸マンションを選ぶ際に、重視すべき項目がいくつかあります。間取りや家賃はもちろんですが、まず構造に注目して頂きたいと思います。まずアパートとマンションの違いは、階数です。構造によらず、2階建てまでのものはアパートといい、3階建て以上がマンションとなります。構造には木造、軽量鉄骨、鉄骨、鉄筋コンクリートなどがありますが、必然的に3階建て以上のマンションとなると、木造ではほぼあり得ません。最近何かと問題視されている騒音についてですが、木造、軽量鉄骨、鉄骨、鉄筋コンクリートの順に音が聞こえやすいと言われています。しかし、では鉄筋コンクリートだから音が伝わらず安心かというと、そうとも限らないのです。
木造は声などの音が伝わりやすく、軽量鉄骨も木造に順じます。そして鉄筋コンクリートの場合は、声などの音はほとんど聞こえませんが、固体伝播音というものが伝わりやすいのです。それは、壁を叩く音やフローリングに何か落とした時のような、固いものに伝わる音のことをいいます。最近ではフローリングの足音などを軽減するために、クッションフロアという柔らかいフローリングを採用しているマンションも増えてきています。また、1DKの間取りなどでよくあるのが、キッチンと部屋を仕切る扉に引き戸を使用している場合があります。その引き戸を閉めた時の音が、固体伝播音として非常に響きやすいので、ゆっくり閉まるような加工がされているかどうかも注目のポイントになるでしょう。皆さんに快適な賃貸ライフを送って頂きたいものです。