僕は佐賀県に住む73歳のファイナンシャル・プランナーです。僕の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。
一人暮らしを始める際には住む場所についてよく考えなければならない点がいくつもあります。賃貸物件を選ぶ上で、家賃や勤務先への交通の便、間取りや設備等を考慮するのは当然のことですが、今まで家族と一緒に暮らしていた場合に見落としがちな点があります。それは自宅に自分しかいないということです。もし万が一、自分の身に何かがあったときにすぐに助けを求めることが難しいということを念頭において賃貸物件を選んでおくといざというときに助かります。例えば、病気になったときに外来を受付している総合病院が近くにあるととても便利です。歩くのも辛いような状態で2駅先の病院までいかなければならないというような状態を避けることができます。
自分しかいないという観点も重要ですが、自分もいない時間が多いということも考慮することが大切です。家に誰もいないということは空き巣に狙われるリスクがあるということになります。周辺の治安についても調査して、空き巣の被害が少ない地域を選んだり、商店街や歓楽街を避けたりするなどの配慮が大切です。また、エントランスのセキュリティーが整えられていたり、監視カメラが設置されていたり、玄関が街からよく見えるようになったりしている賃貸マンションを選ぶこともそういった防犯の観点からは懸命な判断です。このように、家族で暮らすのとは異なり、一人暮らしをするときには自分しかいない、あるいは自分すらいないという状況を想定して賃貸物件を選ぶと安心です。