生活を重視した賃貸住宅選びの重要性(熊本県/ランドスケープアーキテクト/35歳/女性)

私は熊本県に住む35歳のランドスケープアーキテクトです。私の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。


自分の好みも優先したいと思うところですが、実際に賃貸物件を探すのであれば、住宅として機能性に優れているかどうかについても判断材料とすべきと言えます。これは1人暮らしよりは2人以上で暮らす場合に言えることです。もっと言うのであれば、家族の人数が多い人は特にこれを意識すべきで、生活のことを第一に考えた住宅を探すべきなのです。なぜそんなことを言うかというと、それは家の役割にあります。家というのは落ち着いたり休息を取るための場所でもありますが、実際に生活をする上での大きな基板となる場所でもあります。ですから、生活に支障が出たり、家事がしにくいなどという場合には、そもそも家としての機能を果たしていないのです。


賃貸物件は多くの候補の中から1つを選ぶわけですから、ついつい見栄えが良い方や設備が新しい芳に惹かれてしまいます。しかしながら実際に暮らしてみたときには、こうした要素よりむしろ毎日使う部分のほうが気になるのです。お湯の温度調整機能があるかどうかで、皿洗いや料理、風呂などへの手間は格段に変わります。収納が多いかどうかで、部屋の見た目やインテリアにも変化が現れますし、動線にも関係してきます。ものが多ければそれだけ異動はスムーズさを欠いたものになりますし、小さな子供がいれば危険性も増すということになります。賃貸住宅を探す時はまず第一に生活のことを考えるべきである、これは快適さと居心地の良さを求めるなら必須ポイントと言えます。