僕は宮崎県に住む60歳の和菓子職人です。僕の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。
築年数で賃貸物件を決める人は多くいるけれど、物件の中には今の材料では造れない物もあります。それは国内で材料が確保できなくなった事と、外国の安価な商品が広く出回るようになったためです。そのため今では集合材で住宅を造る事が一般化されていますが、木を丸ごと使用して造っていた昔と比べ柱は細くなっています。建物は時代背景をうつす鏡のような存在のため、その時代にどのような材料や室内装飾が好まれたかを知る事もできます。現代の賃貸物件は部屋一つ見ても広く確保されていますが、物件によっては昔の方が広い事もあります。築年数は建物の年齢を表していると同時に、時代に合わせて設計されたと言う事を考慮して物件探しすると、また違った一面を知る事ができます。
少し前から築年数の経っている、レトロな賃貸物件を好んで契約する人が増えていますが、今では味わえない貴重な体験と言えます。内装が古いと様々なトラブルも考えられますが、汚れやシミを床や壁の模様の一部と考え、現代的な生活にアレンジする事で新しい生活スタイルを確立しています。また築年数が15年以上経過していると入居希望者数もガクンと落ちるため、大家は積極的に空き部屋に入ってもらおうと、リフォームを許可するケースもあります。リフォームでは内装や住宅設備を取り替える事ができるため、古くなった畳はフロアーにしたりキッチンを使いやすい物に替えたりと、思うがままにイメージチェンジできます。しかも家賃は格安なので理想の賃貸物件と言えます。