私は山口県に住む44歳の撮影監督です。私の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。
一戸建てやマンションで暮らす場合、頭を悩ませるのが賃貸か購入かの問題です。これまでの考え方では、賃貸より購入した方がメリットが大きいと言われてきました。その主な点は、建物は老朽化しても土地は資産として残せるからということです。しかしバブル以降、土地は値下がりを続けています。少子化が進行することによって、土地余りの状況がやってくると言われています。このような現状において、果たして土地が資産としての価値を残せるかどうか不透明です。経済評論家の中には、土地の価値は購入時よりも下がっていくと主張している人もいます。そうなると資産価値はマイナスになってしまいます。30年以上の長期に渡ってローンを支払った結果が資産のマイナスでは、デメリットだと言わざるをえないのです。
また高齢化社会がさらに進むため、将来は家を売り払ってホームなどの施設に入居する人も増加するはずです。せっかく何十年もローンを払ってマイホームを手にしたと思ったら、今度は手放して施設に入らなければならないのです。このような将来を迎えるとしたら、果たして購入が良いとは言えないのです。その点、賃貸には自由に移動できるというメリットがあります。生活に合わせて住居を替えることができますし、住宅ローンという重荷を背負う必要がないので、精神的に気が楽です。住宅ローンで支払う分を貯蓄に回しておけば、資産を築けます。将来的にマイホームの資産価値がマイナスになるのなら、賃貸に暮らしながらコツコツと現金で資産形成をした方が最終的には大きなメリットになるはずです。