賃貸における礼金とは(東京都/プログラマ/52歳/男性)

僕は東京都に住む52歳のプログラマです。僕の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。


賃貸における礼金とは、主として関東地方において上京して来たひとに対する不動産賃貸借の際、賃借人が賃貸人に対して支払う1回払いの料金のことを指します。従って返還される敷金や保証金などとは違う種類のものです。由来としては、戦後地方から東京に1人で上京してきた単身赴任者や学生を援護する為に、上京した人の親戚などが下宿先の大家さんに心づくしとして支払った代金が元になっているとされています。又、都会に知り合いも親戚もないような場合には、困ったときには大家さんに面倒を見てもらえるようにと、前もってよろしくお願いします、面倒を見て下さいという感謝の意味をも込めて支払ったのがきっかけとされていて、お礼の意味から礼金と名づけられたようです。


現代では交通機関も発達し、高速化されてきて容易に帰郷もできるので地方と都会との距離感は近くなりました。賃貸契約においても礼金の意味はなくなったもののそのまま習慣化されるに至っております。東京においては賃料の1ヶ月か2ヶ月分が標準となっています。中には公営住宅や公団住宅、住宅金融公庫の融資を受けて建てられた物件などはこの料金を取られないないようです。最近は不動産物件として探していると礼金が無料のところが見受けられるようになりました。現在における意味合いとしては、賃貸契約締結へのお礼とか、賃料の前払い、退去時の空室になった場合の賃料が得られないことへの補填とか自然損耗に対する原状回復費用に宛てる意味合いなどがあるとされています。