賃貸の敷金で損をしないために(福岡県/大学職員/18歳/男性)

僕は福岡県に住む18歳の大学職員です。僕の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。


敷金とは、賃貸の物件を借り受けるときに家主に預けておく保証金のことで一般的な相場では、家賃の1ヶ月分から3ヶ月分の金額を家主に預けて管理しておいてもらうものです。敷金の使い道は、家賃を滞納して支払い交渉に応じない場合の精算金として使われたり、退去時に部屋の畳の表替えやフローリングの清掃・張替え、壁にできた釘やピンの穴を修繕するための費用、キッチン・バスルーム・トイレなどの水周りの清掃・修復費用などさまざまなことに使われます。預けられたお金は不動産会社がすべて管理していると勘違いしている人も多いのですが実際には家主が管理しており、あまり好ましくない家主だった場合退去するときに必要以上の費用を請求されたり、最悪の場合は追加での請求を受けたりします。


このようなトラブルを回避するためには敷金の返還額の相場を知っておく必要があり、知識がない人は大きな損をしてしまう危険性があります。敷金はほとんどすべて返ってくるのが当たり前のようにいう人などがいますが、これは大きな間違いで国土交通省のガイドラインにあわせて室内の清掃や修繕などの原状復帰を行ったとしても全額近くが帰ってくることはほとんどの場合ありません。すこしでも返還額を増やそうと思えば退去前に徹底した清掃などをして原状回復作業を行う業者の作業項目を減らす必要があります。このような努力をすれば預けておいたお金のうちの80%ほどの返還を受けれることがあります。しかし実際には30%以下しか戻ってこないことも多く社会問題になっています。もし納得できなければすぐに不動産会社に明細書などを確認させてもらい、記述におかしなところがあれば指摘したり敷金診断士などの専門家に頼ることになります。