賃貸の更新料の始まりとその変遷について(熊本県/国務大臣/38歳/女性)

私は熊本県に住む38歳の国務大臣です。私の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。


賃貸住宅などに住んだ場合、関東や関西の一部地域では更新料と呼ばれる、賃貸借契約満了時に支払う更新のための費用が存在します。なぜ関東と関西の一部地域において広まっているのかは、その発祥も関係しています。戦前、関東の都市部は人口増加が著しく各都市で住居の不足が起きていました。その頃施行された物価統制令によって貸主は賃料の値上げが出来なくなり、貸し手優位の状況を活かすために賃貸借契約の終了時に更新するための手数料として更新料を徴収し始めたのが発祥とされています。当時の時代背景により貸し手優位の状況は長く続き、そのまま慣習が定着していきます。現代では空き室が多く、逆に借り手が有利な状況ですが、この慣習は今でも残っています。


関東と関西の一部地域で更新料の徴収が行われているのは、このような理由があったからですが、先述のように全国的に賃貸住宅が余っている現在ではこの状況に少しずつですが変化が生じています。その一つが更新料を全く必要としない物件です。このタイプの物件では他にも礼金や更新手数料も徴収していないことが多くあります。物件によっては更に敷金も取っていないところもあります。その分賃料が高めとなっていますが、支払いが賃料のみで済むためいつでも入居できて、また出て行くこともできるというメリットがあります。更に一般的な物件でも大家や不動産会社の考えで取りやめる物件も見られるようになっています。このように更新料は現在では一部地域ではまだ残っていますが、徴収しない物件も増えています。