賃貸の更新料は必要なものなのか(宮城県/医療監視員/59歳/男性)

僕は宮城県に住む59歳の医療監視員です。僕の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。


賃貸物件を借りると、一般的には契約期間は二年間と定められております。この契約期間が終了間近になると、不動産会社から連絡があり、そのまま継続して住み続けるためには契約の更新が必要となります。この更新をする際に、更新料が必要な場合があります。必ず料金の支払いを求められるという訳ではなく、賃貸物件によっては払う必要が無いという場合もあります。そのために、更新料が必要なのかどうかで言えば、必要という訳ではありません。しかし、必要ではないからといっても、お金を支払わなくて良いという訳でもないです。賃貸借契約を巡るトラブルは多く、この更新料についても裁判で争った事があります。その事について続いてお話をします。


裁判では消費者契約法の第10条で消費者にとって一方的に不利になる契約は無効であるとされており、これを元に無効であると主張しました。これについては長いこと争われ、最高裁の判例では、高すぎなければ有効であり、消費者契約法の第10条は当てはまらないとしました。つまり、更新料は家賃の一月分や二月分などであり、極端な高額を請求されない限りは契約に含まれていれば有効となります。そのために、もしも払いたくないというのであれば、不要である物件を探すか更新時に解約して更新しないで他の物件を新たに借りるかする必要があります。もっとも、最近は賃貸物件の空き室率が高止まりで、借り手に優位な状況が続いているために、更新料自体を請求していたらなかなか物件の借り手が見つからなくなるという見方があり、料金を取るところが増えるのではないかと心配する声もありますが、心配する必要はなさそうです。