私は高知県に住む57歳の航空整備士です。私の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。

賃貸に住み始めて大抵2年が経つ頃に、「契約更新料」の支払いが来ることをご存知でしょうか。契約更新料とは、「期間の定めのある継続的契約において、期間満了時に更新契約を締結するために契約当事者の一方から契約の相手側に対して支払われる一時金」の事です。住み始めて2年も経った頃に支払通知が来るとびっくりするものです。地域によっては月々の賃料の1，2か月分もしくは半月分と差がありますが、更新料は本当に支払う義務があるのでしょうか。中には、民法や借地借家法司法のどこを見ても支払いの法的根拠がないのを理由に、司法の場で争う人もいるほどです。いずれにしても、支払い通知が届いたのなら、ご自身がまず確認しなければならないことがあります。その点について触れておきたいと思います。

それは、「入居の際に結んだ賃貸契約書には、何と記されているか」です。一般的な賃貸契約を結ぶ際、不動産会社より契約内容を詳しく記した書類にサインしているはずです。そこに、契約更新料の額と支払う日付額が記されているなら、払う義務に同意したとみなされ、いかなる理由でも住み続ける限り支払いの義務は発生します。どうしても払いたくないのならその物件を退去して、新たに更新料のかからない物件を探す以外手立てはありません。入居の際は、月々の賃料、敷金、礼金などに目が行きがちで、2年も先の事まで確認する余裕なかなか持てないものですが、一度サインと捺印をした書類は法的根拠の証拠となりますので、十分注意深くありましょう。