賃貸住宅に入居する際に必要な初期費用(愛媛県/助教授/69歳/女性)

私は愛媛県に住む69歳の助教授です。私の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。


引越しは多くの人にとって新しい生活をスタートさせるための、人生における重要なイベントですが、同時にお金のかかるイベントでもあります。新居を購入する場合はもちろんですが、賃貸住宅でもそれなりの初期費用が必要となります。賃貸住宅に入居する場合に必要な初期費用としては、敷金・礼金・仲介手数料があります。このうち敷金は入居者が家賃の滞納や部屋の汚損などの損害を家主に与える場合に備え、担保として差し入れます。何事もなければ退去時に戻ってきます。礼金は、住まわせてもらうことへのお礼や挨拶の性格を持つお金です。地域や物件によっては支払う必要がない場合もあります。最後の仲介手数料は、物件紹介に対する報酬として不動産会社に支払うものです。


これらの費用に対してどれくらいの金額が必要かについては、物件によってまちまちです。おおむねの相場を言うとすれば、敷金が家賃の1~2ヶ月分、礼金が家賃の1~2か月分、仲介手数料が家賃の1ヶ月分、総額にして家賃の3~5か月分といったところです。ただし前に述べたように礼金が不要という物件もあれば、人気の高い物件の中には敷金が3か月分必要というところもあるなど、実態はさまざまです。一方、これらの他に必要になる初期費用として、引越し代と損害保険料があります。引越し代は同時に不用品の処分などを依頼すると、その分料金が上乗せになることがあります。また損害保険は任意の場合もありますが、保険加入が入居の条件となっているケースが大半です。通常は入居時に保険料を一括払いします。