賃貸住宅に入居する際に払う礼金の意味(京都府/看護助手/67歳/男性)

僕は京都府に住む67歳の看護助手です。僕の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。


賃貸物件に入居する際には色々なお金を請求されますが、その中に礼金というものがあります。相場は大体賃料の1、2か月分ですが、ただでさえ引越しの費用がかさむ中でこの出費は辛いものがあります。一体どういう意味のお金なのか、詳しく考えていきます。礼金とは、簡単に言えば部屋を貸してくれる大家さんに、ありがとうという感謝の意味を込めて渡すものです。始まりについては諸説ありますが、戦後の焼け野原で住む場所をなくした人達がお礼として包んだ説や、遠くへ子どもを出す際にどうか面倒をみてやってほしいという意味で渡していたという説があります。しっかりとした取り決めのある敷金と比べれば、昔からある慣習のようなものなのです。


慣習とはいっても、現在はもう焼野原でもありませんし、大家さんとの繋がりが薄い物件も多いです。なぜここまで続いているのかといえば、大家さんが礼金の一部を不動産会社に支払う紹介料にあてているからです。昔からの事なので自然な流れで行われていますが、言ってみれば大家さんが支払う紹介料を、入居者が支払っている事になるのです。入居者側からすれば減らして欲しいものですが、ここ数十年空室が増えてきた事もあり、礼金ゼロの物件は急激に増えてきました。ずっと空室にしておくよりは少しでもお客さんをよんだ方が良いと、大家さんや不動産会社は考えたのです。他にも最初から礼金ゼロの物件があり、大家さんが公的融資を利用して建てた物件や、UR賃貸住宅(旧公団住宅)、公社などの公的機関が貸し主となる物件などがそれにあたります。じっくりと探して、費用の負担の軽いお得な物件を見つけたいものです。