賃貸住宅の敷金を取り戻したいです(熊本県/ITコーディネータ/64歳/女性)

私は熊本県に住む64歳のITコーディネータです。私の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。


賃貸住宅は、いつでも移り住むことが出来る自由さが何よりも売りです。そこが気にっている人も大勢います。ところが、初期費用がかさむのが痛いところです。即に、敷金は二か月分も払うのが通常です。これは、退去時の原状復帰に使われるという名目で帰ってくることはまずありません。しかし、この高額な費用が返ってこないのも悔しいものです。これについては返還についてのトラブルがあとを絶たず、国土交通省で明確なガイドラインを設けています。このガイドラインの内容を熟読して内容を把握しておくことが、後々のトラブルを防ぐことになります。よく知らなかったでは済まされず、結果的に泣き寝入りになってしまわないように、賢く借りる方法を入手します。


まず、普通に生活していて生じた損耗に関する修繕費用、つまり壁紙の汚れや床板の傷、風呂釜等の設備等の故障などは貸した側の負担になります。借りた側の不注意による汚れや傷等は原状復帰の義務に当たりますから、借りた側が清掃・修繕する義務が生じます。また、入居後に取り付けたエアコンなどは取り外しておきます。必ずしも新品同様の状態にしなければならないというものではないということを認識しておく必要があります。壁紙にカビが生えてしまったということもありがちですが、建物の構造上の問題も考えられますので交渉の余地があります。また、最も大切なことは、入居時に建物の状況を細かく見ておくことです。そして、退去時には敷金についての詳細で明確な見積もりを請求することです。