賃貸住宅の最上階とは(埼玉県/工業デザイナー/29歳/女性)

私は埼玉県に住む29歳の工業デザイナーです。私の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。


住んでみないことには、その良さも苦労も分からないことがあります。住む前までは、イメージで判断していたことも実際に自分がそこの住人になってみると違いがあることに気が付きます。賃貸住宅に関するイメージも、ただ単にイメージに過ぎない場合があります。たとえば、賃貸物件の最上階には、大変なイメージを持つ人もいるかもしれません。毎日階段の上り下りが大変だろうと想像するのです。しかしながら、若い人の場合はこれはほとんど問題になりません。最初のうちは、多少大変に感じるとしても、人間の体力は増えていくものです。いずれ階段の上り下りは、少しも苦労であるとは感じなくなります。最上階には、最上階ならではの良さもあるのです。


たとえば、最上階はほかの階よりも見晴らしがいいものです。目の前を遮る物体がないと、遠くまで見渡すことが出来て気持ちがいいのです。そのほかに、経済的なメリットがある場合があります。それは、家賃がほかの階に比べて少し安くなるという点です。階段をおっくうがる人が多いのも事実なので、最上階は人気が下がります。それで、空き家対策として家賃が値下げされる物件があります。最上階ならではの、独特の苦労もあります。それは、夏場です。太陽の熱が天井を温めるので、非常に暑く感じるのです。最上階以外の階は、上の人の部屋が断熱材代わりになるので、太陽に直接温められているとは感じません。このように最上階ならではの特徴を踏まえたうえで検討することが出来ます。