賃貸住宅の築年数について。(熊本県/戯曲家/44歳/女性)

私は熊本県に住む44歳の戯曲家です。私の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。


賃貸住宅のデメリットというと、まずみなさんがあげるのは、「古い物件が多い」ということですね。たいていの方は、築10年以内の物件を選ぶのではないでしょうか。なるべく新築に近い状態で、築浅のきれいな物件がいい、と思っていらっしゃるのではないでしょうか。古い物件は、多くの場合、「2DK」(部屋数+ダイニング+キッチン)という昔ながらの間取りが多くて、住みづらいなあ、とか、思っていらっしゃるのでは。やっぱり現代風の「2LDK」(部屋数+リビング+ダイニング+キッチン)の広い空間が好きという方は多いですね。実際、そういった物件から先に埋まってゆきます。しかし、あえて、築年数はあまり物件には関係がないということを書きたいと思います。


最近では、リノベーションという建築手法が普及しはじめており、古い物件でも、部屋の内部や水周りは、新築同様に取り替えてあるものも増えています。また、フローリング仕様はもちろん、クローゼットのついた完全洋室になっており、昔ながらの押し入れや畳敷きの和室は少なくなってきています。採光も改築し、古い物件にありがちな暗い部屋ということもありません。インターネット回線も引いてある物件も多く、意外と住み心地がいい、というのが、最近の賃貸住宅の動向なのです。これらは、新築にありがちな高い家賃ではありませんし、築年数という先入観を捨てれば、意外とお得なものではないでしょうか。賃貸住宅も年々進化しています。入居者のニーズをとらえた物件も増えているので、良い傾向になってきたと思います。