賃貸住宅の退去費用について。(佐賀県/プロ野球選手/21歳/女性)

私は佐賀県に住む21歳のプロ野球選手です。私の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。


一般的に、賃貸住宅では、2年ごとに、契約更新か退去のいずれかを借りる側は選択しなければなりません。退去を選んだ場合、借りる側の負担で退去費用がかかります。基本的には部屋の現状回復をしなければ退去できませんが、これは、大家さん側の負担と借りる側の負担とに分かれています。大家さんは敷金から原状回復費用と部屋のクリーニング代を差し引いた金額を、借りる側に返金しなければなりません。借りる側は、部屋のクリーニング代費用と、経年劣化以外の故意の劣化した箇所を修復しなければなりません。どちらが負担するのかは、国土交通省のガイドラインで決められています。借りる側が主に負担しなければならないのは、壁と天井のクロス部分の工事とタバコのヤニ、エアコンのクリーニング費用です。


大家さんが負担しなければならない部分は、賃貸住宅の設備に関わる部分、つまりガスとか風呂、エアコンが壊れたという部分と、経年劣化した壁などの部分です。よく大家さんと借りる側が争うのは、壁や床のクロスを全部張り替えなければならないときに、どう負担するかという点です。これは、お互いの負担割合を決めてから、工事を発注し、工事が完了してから退去することになります。その際は、クロス単価の見積もりも必要になりますので、借りる側はよく下調べしたほうがいいと思います。ハウスクリーニングは、借りる側の日常生活によりけりですので、日頃からきれいに使うほうが、安心できるでしょう。経年劣化か故意の劣化かどうかは、耐用年数によって判断されるものなので、それを頭に入れておくとよいでしょう。