賃貸住宅を借りる時に支払う礼金とは(京都府/中学校教員/35歳/女性)

私は京都府に住む35歳の中学校教員です。私の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。


賃貸住宅に入居する時には不動産屋に支払う仲介手数料のほかに敷金や礼金が必要になります。敷金は一時預け金ともいうもので、もしも住宅を借りている間に家賃を滞納する事になればその中から支払われますし、退去する時に壁や床に傷がついていた場合は敷金の中から修理代が支払われます。そして残ったお金は退去する時に返してもらえます。しかし礼金は入居する際に貸主に対してお礼の意味を込めて渡されるものなので返ってくることはありません。これが支払われるようになったのは第二次世界大戦後のことで、それ以前にはありませんでした。戦争中空襲のため多くの家が焼け戦後は住む家を探すのが大変だったのです、そのため貸主に家賃や敷金のほかにお金を渡す習慣が生まれ今に至っています。


現在はこのような賃貸住居不足はないため、礼金という習慣が余り意味を持たないものになりました。また主に東京で始まったものの為、関東地区では高くその他の地区では安いという地域差もありました。その為現在では礼金を取らないという賃貸住宅が増えています。賃貸住宅に入居する際に引越し代のほかに、家具や家電を買う費用など様々な出費が必要になるため、少しでも費用を抑えたいと考えている人も多いものです。そのような人にとって礼金不要の賃貸はとても人気があります。また敷金不要の物件もありますが、その場合は退去する時に原状回復のための費用を後から請求される場合もあるので、入居する時にどういったシステムになっているか確かめておく事が大切です。