賃貸借契約における初期費用とは(岩手県/声楽家/45歳/男性)

僕は岩手県に住む45歳の声楽家です。僕の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。


賃貸物件を新規で借りる際に必要となる費用をあわせて初期費用と称します。この初期費用はどのような内容なのでしょうか。第一に、家賃です。家賃は、多くのケースで前払いとなりますので、入居する日からの日割り家賃、また入居する日が月末に近ければ、次月の家賃を請求されることもあります。家賃の日割りの計算は、家賃と共益費、管理費などもあればあわせた金額を30で割り、入居からその月末までの日数を掛けたものです。第二に、仲介手数料です。賃貸物件の募集や案内業務、事務手続き等を行った宅地建物業者に支払う金額を指します。この仲介手数料は、宅地建物取引業法で上限が決められており、家賃の1ヶ月と消費税を合わせた金額までとなっています。


第三に、敷金、礼金があります。敷金とは、万が一家賃が滞った場合や、退去の際に修繕費用がかかる場合に備えて大家に預けておくものです。礼金とは、部屋を貸してくれる大家に支払うお礼の意味で支払うものです。礼金は敷金とは違い一度支払うと戻ることはありません。どちらも、古くからの慣習と言っても良く、最近では敷金礼金ともに0円という募集も見かけるようになりました。最後に、火災保険、住宅総合保険などの保険料や、賃貸保証料です。火災保険や住宅総合保険は家賃の中に含まれているケースもあります。保険料は、大家や管理会社が指定している場合もありますが、自分で家財の価値を見定めてプランを選ぶこともできます。賃貸保証は、通常保証人が見当たらない場合に加入することが多いです。このように、初期費用はケースにもよりますが、まとまったお金が必要になりますので賃貸借契約を申し込む際には必ず確認しましょう。