賃貸契約の前に確認する築年数(岡山県/技術コンサルタント/72歳/女性)

私は岡山県に住む72歳の技術コンサルタントです。私の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。


賃貸物件を探す場合、立地条件や家賃を重視するでしょう。ただ、もう一つ注目してもらいたいこととして、賃貸物件の築年数です。最近は築年数を表示するのが義務となっており、築年数を知ることで予めトラブルが避けられるからです。新築であれば建物の老朽化に対しての不安が無いものの、築年数の経過が多ければ劣化が疑われ、また、時系列補修がしっかりとされているかが問題でしょう。確かに、経年物件はお値打ちなことがありますが、実際に住んでみると雨漏りや臭い、隙間などの被害に合うこともあるでしょう。一度引越しをして契約してしまえばなかなか移ることも難しくなるでしょう。そのためにも入居前にしっかりと建築された年の確認が必要です。


築年数が経過しているから不安、新築だから安心ということも一概に言えませんが、古くに建築された建物の場合、耐震基準が現在と違う場合があります。20年以上前に建築された建物の場合、阪神大震災より以前の耐震基準であることがあり、このような建物でしっかりとその後の耐震補強や、修繕が行なわれているかが問題であり、マンションなどの高い建物の場合とくに注意しなければいけません。建物の外ばかりではなく、水道管の老朽化やガス管の老朽化もしっかりと対策がとられているか、換気扇や排水口からの異臭なども気を付けたほうが良いでしょう。さらに、退去時に原状回復として大きな費用が請求されることがあるのでここにも注意しなければいけません。