私は愛媛県に住む32歳の裁判官です。私の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。
賃貸マンションを借りる契約を結ぶ際には、一般的に連帯保証人を立てることが求められます。貸主にしてみれば、一応入居審査は実施するものの、見ず知らずの赤の他人に部屋を貸すわけですから、万が一のことを考えて保証が欲しいと考えるのが当然です。通常は、親や兄弟、親族などに連帯保証人を頼むケースが多いです。連帯保証人となった人は貸主との間で保証契約を締結します。そして、万が一借主が家賃を滞納したり、貸主に対して何らかの損失を被らせるような事態を生じさせた場合には、その損失を保証する責任を負うことになります。「連帯」して責任を負うことになっていますので、借主が行方不明などにはなっていなくても、請求された場合にはそれに応じる義務があります。
一方、近年は社会全体の核家族化が進行し、人と人との関係が希薄になってきていると言われています。その傾向は他人同士の場合だけでなく、親子や兄弟など血の繋がりがある者同士の間でも顕著に観察することができます。そのために、肉親であったとしても、保証人になってくれるように頼みたくないという人や、頼まれたくないという人が増加してきているのが実情です。そのような場合には、保証業務を専門に行っている賃貸保証機関と保証契約を結ぶという方法が用意されています。保証料はかかってしまいますが、気詰まりな思いをしてしまう心配がありませんので、とても多くの人に利用されています。また、人間関係で余計な負担を背負い込みたくないという人にも喜ばれています。