賃貸物件の保証金と敷引きとは(広島県/活動弁士/38歳/男性)

僕は広島県に住む38歳の活動弁士です。僕の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。


賃貸物件を契約するとき、初期費用として敷金と礼金が必要になるのが一般的ですが、関西では他地域とシステムが異なります。「敷金・礼金」ではなく「保証金・敷引き」といわれる制度が一般的です。これから関西エリアで部屋を借りる予定があるひとは、このシステムを事前によく理解しておく必要があります。「保証金」とは、呼び方が違うだけで内容は敷金と同じです。入居者が入居時に家主に預けるお金です。「敷引き」とは、退去時に保証金から差し引かれる金額のことを指します。敷引きは、修繕費用やハウスクリーニングなどにあてられることが多く、退去時に返金されません。ただし、その金額は契約時にあらかじめ決まっているのが特徴です。


保証金は家賃の6ヶ月から8ヶ月分が相場となっています。敷引きはその4割から6割を占めるのが一般的です。保証金制度の場合、「敷金・礼金」制度と同じく、仲介手数料が必要になりますが、更新料は払う必要がありません。また同じ関西でも、京都や滋賀県は「敷金・礼金」方式となっています。ただし、関東地域と比べて少し高めに設定されているのが特徴です。敷金は家賃の3ヶ月分程度が一般的で、礼金も同じく3ヶ月分が相場です。ただし、中には礼金が必要ない物件もあります。また、仲介手数料と契約更新料を払う必要があります。大阪や兵庫エリアで部屋を探している人は、まずこれらのシステムの違いをよく理解してから、物件を探すようにしましょう。