賃貸物件の敷金の意味を理解しましょう。(京都府/歯科衛生士/36歳/女性)

私は京都府に住む36歳の歯科衛生士です。私の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。


賃貸物件を契約するときに、いろいろな初期費用がかかってきます。その中には敷金というのがあり、家賃の未払いや契約者の不注意で損傷した部屋の部分を修繕する費用として大家にお金を預けておくものです。敷金はだいたい家賃の2~3ヶ月分というのが多く、退去時の大家との立ち合いにより修繕しなくてはいけない部分をチェックされていきます。預かっていた敷金の中から修繕費用として差し引かれた金額を、契約者の納得の上で返金されるという仕組みになっています。修繕の対象となるものには、どのような状態のものがあるのでしょうか。まず壁に画びょうなどで穴をあけたり、傷をつけたりなどがあります。部屋の中で喫煙することによって、煙草のヤニによる黄ばみや臭いなども染みついてしまうのでそういったものも対象になるようです。


次にフローリングの汚れや傷などもあります。その他ハウスクリーニングや畳の張り替えなどもあり、子供がいる家庭など生活をしていく上では多少の損傷は避けられないのかもしれません。しかし、少しでもきれいな状態を維持していく工夫があります。まず壁に直接画びょうを使わないことはもちろんですが、フローリングや畳に傷が付かないようにカーペットを敷いておくなどして防ぐこともできます。襖や障子は乱暴に開け閉めをせずに大切に扱うことや、日ごろから部屋をきれいに掃除しておくことも汚れをためずに済みます。こういった心掛け次第で、退去時に戻ってくる敷金の額がだいぶん違ってくることもあるでしょうし、何より部屋を大切に使ってくれたということで大家も気分が良いものです。部屋を借りているということを忘れずに、気持ちの良い部屋の明け渡しをしていきましょう。