僕は静岡県に住む22歳のコンサルタントです。僕の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。
賃貸物件の契約で最初に支払う礼金とは、部屋を貸してくれる大家さんにお礼の気持ちを込めて支払うお金で、昔から続いている慣習です。払ったお金は基本的に戻ってきません。支払うお金の金額は不動産会社によって異なりますが、その相場はだいたい1ヶ月から2ヶ月程度です。ただし、相場は地域によって差があるのが特徴で、また礼金がある地域とない地域もあるため、自分がどのエリアに住もうとしているのか注意が必要です。首都圏では慣習が残っており、相場も平均より高く、2ヶ月から3ヶ月取る物件が多い傾向にあります。地方にいくにつれて慣習は薄まる傾向にあります。北海道や京都、兵庫、福岡といった地域では礼金の慣習はありません。
しかし最近は、礼金をとらない物件が増えています。そして今後もこの流れは継続していくとみられています。そもそもこの慣習が始まったのは、戦後。住宅難の時代に部屋を貸してくれた大家さんに感謝の気持ちを表すために、支払ったことが始まりとされています。また、地方から東京に上京することになった子供を心配した親が、大家さんに「よろしくお願いします」との気持ちを込めて前もって払っておいたお金ともいわれています。しかし今は時代が変わり、空き室が増え、ローンの返済に困っている大家さんが多いのが現状です。そのため、礼金を0円にして入居者を増やそうと考える大家さんが増加していくのが、これからの時代の流れとみられています。