僕は茨城県に住む50歳のテクニカルディレクターです。僕の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。

賃貸物件を借りる契約を結ぶ場合には、将来的に発生する可能性がある滞納家賃や原状回復費用の引き当てとする敷金の他に、物件を貸してくれるオーナーに対するお礼の意味を持つお金である礼金の支払いを求められるケースが多いです。ですが、その金額の相場は地域差がとても大きいため、一概にいくら位であると言うことはできません。ただし、そもそもこの礼金というシステムが発祥した地であると言われている関東地方の場合を例にとってみると、だいたい家賃相当額の2～3ヶ月分となっているケースが多いです。これが北海道や東北地方の場合ですと、礼金そのものがなかったり、あったとしてもせいぜい家賃1ヶ月分程度の金額になっている場合が多いです。

　ここ数年目立ってきているのが、この礼金を0円にしている賃貸物件です。賃貸物件市場が供給過剰状態になってしまっているために、いつまで経っても借り手がつかず空室のままになっている物件がたくさん存在しています。賃貸物件のオーナーとしては、誰かに借りてもらうことができない限り1円の収入も得ることができませんので、礼金を0円にしてでも借りてもらうようにした方が有利になります。しかし、中には0円にした分を家賃に上乗せしているような物件も存在していますので、0円という部分にだけ着目して契約する物件を選んでしまった場合には、かえって損してしまうような場合もあります。長期間そこで暮らす場合であれば、家賃が少しでも安くなっている方が結果的に有利になります。