私は岡山県に住む54歳の聴導犬訓練士です。私の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。
結婚し家族が増えると夫婦の間で悩むのが、家を買うのかそれとも賃貸のままでいるのかといった問題です。賃貸で毎月家賃を支払っていると、この金額を持ち家のローンに払う方がメリットがあるのではと考える人は多いでしょう。確かに、賃貸に毎月支払っても決して自分の持ち物には成り得ませんが、持ち家は自分の財産であり、ローンを返済していけばそれは確固たるものとなります。しかし、現代は企業の雇用が不安定なこともあり、もし失業したり体の不調で退職を余儀なくされた場合、そのローンの支払が困難になる可能性があります。こうした「もしも」は決して少なくなく、せっかく手に入れたマイホームを手放さざるを得ない例はかなりの数にのぼるとされているのです。
こうした不安な情勢もあってか、今は賃貸に住み続けるという人の割合がかなりの数を占めるようになっています。しかも、先にあげたような不安だけでなく、実は昨今借りても買ってもトータルではあまり変わらないといった意見も多く聞かれるようになってきたのです。あるシュミレーションによると、ファミリータイプでほぼ同等の住宅を借りた場合と購入した場合の48年間の総額は、ほとんど差がないという報告がされています。しかも、騒音や異臭、住み心地などの住んでみないとわからない近隣トラブルの際も、賃貸なら引っ越せば解決できるといった大きなメリットがあります。他にも、住宅設備の故障や不調もほとんどの場合オーナーが責任を持ち、借主は修繕費が掛からないなど負担が少ないこともメリットです。