賃貸部屋退去の際の敷金について(千葉県/染織家/18歳/女性)

私は千葉県に住む18歳の染織家です。私の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。


敷金は、賃貸マンションなどを借りる時に貸主に支払うお金の事です。普通は賃料の1~3ヶ月分であり、貸主である大家への保証金のようなものなので、賃料の不払いなどの問題がなければ退去の際には必ず返ってきます。敷金返還の時期は、賃借人が借りていた部屋を明け渡したときなので、家屋を明け渡すまでは賃借人は返還請求できないことになります。この敷金ですが、賃貸人と賃借人の原状回復の範囲の認識が違うことによって返還の際によくトラブルになります。両者の意見が食い違う場合には賃借人の方が立場が弱いため、泣き寝入りになる場合が多いというのが現状です。そのため、退去の際に泣き寝入りをしないためにも、問題について詳しく知ることが必要になります。


原状回復については、賃借人の「責めに帰すべき事由」である不注意や使用方法の悪さなどによる毀損は、当然ながら賃借人の負担になります。しかし、普通に生活していて消耗したものなどまで賃借人に負担させるのであれば誰も賃貸を利用しなくなるので、賃貸人の負担になります。すべてのケースがはっきりとどちらの負担だと決まっているわけではなく、場合によっては両者が等分で負担するということもあるので、入居の際に大家と話し合いをするなどしてはっきりさせておくのが一番です。また、決めたはずなのに敷金が返還されないなどのトラブルが発生した場合には、話し合いで解決するのが一番だが、決まらない時には裁判所の力を借りて少額訴訟に踏み切ることも大事になります。