関西地方にある賃貸の保証金制度について(秋田県/都市計画コンサルタント/49歳/男性)

僕は秋田県に住む49歳の都市計画コンサルタントです。僕の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。


関東で賃貸物件を借りる時は敷金や礼金を払います。しかし関西では代わりに保証金を払う制度になっているので、この制度を知らないと対応に困ることがあります。保証金の制度が敷金や礼金と違うのは借りる側が不利になりやすいことです。関東では礼金は家主への礼なので返ってきませんが、敷金は多くの場合返ってくることが多いです。敷金は退去する時の建物の補修代として使われますが、法律上建物を故意に壊した分にしか使えません。つまり自然に劣化した物に敷金を使うことは出来ないので、多くの場合敷金は残りやすいです。それに比べて関西の保証金は全く返ってこないことが多く、その点が関東の制度とは違うので借りる時は注意がいります。


関西の制度では最初にだいたい家賃の6~8ヶ月分を払い保証金とします。そのうち半分を敷引金にし建物の修復代として扱います。残りの半分は家賃を払わなかった場合の預り金で、このお金は退去時に返してもらうことができます。関西の制度で気をつけたほうがいいのは、この敷引金は基本的に返ってこないので短期で賃貸から出ると損をすることです。例えば関西で賃貸物件を借りた時に最初に家賃8ヶ月分のお金を払い、すぐに別に移った時は半分の4ヶ月分お金を取られてしまいます。それが関東の制度ならば礼金の分は取られますが、短期で移る場合は敷金は返ってくることが多いです。保証金の制度は家主に有利になっているので、関西で不動産を借りる時は契約がどうなっているのかよく確認したほうがいいです。