高齢の入居者に適した間取りの賃貸住宅(愛知県/介護ヘルパー/72歳/女性)

私は愛知県に住む72歳の介護ヘルパーです。私の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。


賃貸住宅はかつてはマイホームを所有するまでの仮住まいとして扱われていましたが、価値観の変化や生活様式の多様化の他、都市の再開発に伴う建て替えにより築年数が浅い物件が増加したことにより、世代を問わずに長く住み続けるケースが増えています。また、賃貸住宅を終の棲家にする世帯も増えていることから、住宅の設備や間取りは入居時の選択の重要なポイントになっています。住宅の間取りは毎日の生活の良し悪しを大きく左右する重要な事柄なので、安易に妥協せずにこだわりを持って判断することが大切です。特に高齢者が入居する場合は家庭内の事故を未然に防ぐためにも、居住性だけではなく安全面について入念に調べる姿勢が求められます。


賃貸住宅の間取りは一般的には採光性や通気性を重視した作りになっています。また、家具の配置に配慮した作りの物件も増えていますが、高齢者が安全に生活するためには見晴らしが良く、段差が無い構造になっていることが重要です。また、ドアの開閉や幅の狭い廊下の移動は高齢者には大きな負担になってしまうことがあります。トイレや浴室、洗面所などは住宅内でも転倒事故が多い所なので特に注意が必要です。高齢者が生活する賃貸住宅は安否を確認しやすくするためにも、住宅の間取りは死角が生じない構造になっていることが大切です。近年では高齢者向けにバリアフリー化された賃貸住宅が増加していますが、一般的な物件よりも家賃が割高な傾向があるので事前の確認が不可欠です。