私は愛媛県に住む66歳の不動産鑑定士です。私の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。
一人暮らしに向いている賃貸物件の条件としてまず挙げられるのはコストが低めであるということです。やはり学生や新卒社会人などが住む傾向が強いこともあり、もともとあまり高所得者を対象にしたものは数が多くない状態です。なので賃貸物件として比較的安めのものが一人暮らしには向いています。物件の価値を決めるのは築年数や設備内容ですが、やはり築年数が新しいものはあまり一人暮らしには向いていないと言えます。新築物件などは人気が高いだけでなく、その地域での同条件の物件と比較した時に、最大で1.5倍程度の家賃を支払うことになるケースが有ります。これは非常に通常の考え方でもあるため、金額的にはこうした部分を気にすることが重要なのです。
設備に関しては自分の希望をどこまで通すかによって家賃の値段も変わります。一般的には、洗濯機の置き場が室内にある、バルコニーやベランがあると言った部分であれば家賃をそれほど大きく変える要素ではないのですが、ユニットバスではない物件やウォークインクローゼットのある物件、オートロック付きなどは家賃がプラス5千円程度になると考えられます。賃貸物件というのはある程度設備と家賃が比例しているため、設備の一部だけが非常に優れているが家賃は低いという物件はあまりないのです。一人暮らしではこうした部分と折り合いをつけながら、自分の出せる月々の予算と、最低限必要な設備との兼ね合いを考えながら賃貸物件を探すことになります。