建築士の父が教える賃貸物件の選び方(福島県/空間情報コンサルタント/51歳/男性)

僕は福島県に住む51歳の空間情報コンサルタントです。僕の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。


一人暮らしを始めたのは18歳の時です。都内で学校から近く、遊べるところもあるところに住みたいという立地面のみで賃貸物件を探していました。4月からの入居を考えていたので物件数はほとんどなく、部屋の中を見ることもなく、立地と予算のみの基準で選んでしまいました。住み始めると立地は良いのですが、日当たりが悪く、湿気がすごくてカビだらけの部屋になってしまいました。住めていられたのはたった3ヶ月です。初期費用を全てドブに捨ててしまいました。やはり、物件を決めるにはそれなりに建物に関しての知識が必要。最低でも物件を見に行くことが必須だと痛感しました。そこで建築士の父に相談をして賃貸物件の選び方、物件を見るときの注意点など細かく教えてもらいました。ポイントは「そこまで見るか」と不動産会社の方に思わせるくらい隅々までチェックすることです。


立地(交通や周囲の環境)と家賃、最低限の設備、あったら良いなと思う設備を考えます。例えば、駅から徒歩圏内で静かな所。家賃は月収の1/3内。風呂トイレは別で追い炊き機能があると尚良い…などです。考え始めるとたくさん出てくると思いますが、ここは絶対に譲れないものをしっかりと抑えておきます。次に不動産会社へ。だいたい会社同士の繋がりがあるので、1社行けば希望に合う物件は全て見れるはずです。そして何件か必ず物件を見に行きます。水周りや収納の中、セキュリティ関連。キッチンの使いやすさ。床の傷や凹み、ちょっとした隙間、ドアはしっかりとしまるか(建てつけは良いか)。彼氏彼女・結婚相手を選ぶとき、一日じゃ判断できませんよね。それと同じです。できれば夜や雨の日も見れると良いですね。自分が住むことをイメージし、気がつく点はどんどん質問しましょう。その物件に対して長所・短所全て納得出来た時、契約をして下さいね。