僕は佐賀県に住む55歳の脚本家です。僕の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。
特に初めて賃貸住宅を利用する際には、家賃の表示にのみ着目してしまいがちですが、初期費用も重要です。仮に二年間住むとすると、かかった初期費用の内、退去時に返還されない部分を24等分した額が家賃に上乗せされるのと同様の影響があるからです。同じ部屋に長く住めば住むほど、いわゆる初期費用の月割りに均した額は減りますが、やはり通常の更新までの期間の二年間を目途に月割りにならして検討しておくほうが安全でしょう。また、これ以外にも、初めて賃貸住宅を利用する際には家具や家電などの出費も見積もっておくことが必要になります。初期費用というと、関東地方では一般的に敷金、礼金、一か月分の前家賃、火災保険料、鍵の交換費用等を指すことが多く、以前は敷金と礼金がそれぞれ家賃の2か月分ずつ、といったところが相場でした。
近年では、この2か月分という相場も崩れてきていて、1か月分であったり、中には敷金も礼金も掛からない、という物件も増えています。利用する月数にならして家賃に上乗せして比較することが重要ですが、それでも、こういった初期費用が低い物件は、初めて一人暮らしをする場合などでまとまった資金を用意しにくい場合や、短期間の利用を想定している場合には特に有用だと言えます。その物件にどの位の期間住む可能性が高いかを考えた上で、トータルの費用で比較して物件を決定する良いかと思われます。また、地域によって敷金の返還がなかったり、どちらかの金額が家賃の半年分だったり、保証金という名称だったりと違いがありますので、転勤などで馴染みのない場所で賃貸住宅を利用する際には、予め確認しておくとスムーズです。