私は奈良県に住む40歳の獣医師です。私の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。
さて、言わずもがなですが、築年数が古いほど賃貸物件の家賃はこなれてくる傾向にあります。家賃を抑えたい方が、古い物件を探すことは理に適っています。例を挙げますと、築1年未満の物件と築30年の物件とでは、築年数以外の条件は同等として、家賃10万円に対し8万円程度と、築古物件が大よそ2割程度も割安となります。月々の賃貸費用を極力セーブしたい場合は、築30年程度の物件を集中的に当たってみるのも良いかも知れませんね。他方、そこまで築年数が古くない物件では、築浅物件との家賃差はせいぜい4千~5千円程度のことも珍しくありません。一般的には、新築物件は高いものと考えられがちですが、僅か数千円程度の家賃上乗せで前居住者がいない真新しい物件に住むことができると考えれば、寧ろお得な感すらあります。
更に、リフォーム実施済みと未実施の賃貸物件とを比べてみると、極端に築年数が古くなくて、且つ築年数が同程度なのであれば、殆ど家賃に差がない傾向にあることが判明しています。これは貸主の立場からすれば、築古物件でも借主を確実に確保したいため、リフォーム実施コストを家賃に上乗せはし辛い、ということを意味しています。つまり、リフォーム実施済みの築古物件は、家賃がこなれているのにも関わらず、内装は綺麗で設備も新しい、という非常にお得な選択肢であることを示しています。また、礼金負担の観点からも考察しておきましょう。新築・築浅物件に比較して、築古リフォーム実施済みの賃貸物件は、礼金は家賃1か月分、もしくは礼金なしのケースが多くなっています。新築・築浅物件では、旧来通り家賃2か月分を謳う物件も未だに多いのです。