私は愛知県に住む43歳の指圧師です。私の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。
賃貸物件における築年数は建ててからどれだけの年月が経っているかを表したものです。大まかにはその物件がどの程度経年劣化を受けてきている可能性が高いかということを指し示す指標になります。築年数が大きな物件では床や壁の傷みが大きかったり、柱や地盤が弱って耐震強度が低下していたりというリスクが大きくなります。このため、一般には築年数が小さい物件の方が価値が高く、好まれる傾向にあります。特に日本は地震国であることから耐震強度に関する不安が大きく、マンションやアパートの場合には耐震強度が不十分であるとより震災により死傷してしまう可能性が高いことから避けられる傾向にあります。このため、賃貸物件を選ぶ上では重要な指標になっています。
建物の丈夫さや傷み方を考える上で築年数は重要な指標ですが、必ずしも実際の強度や劣化の程度と相関があるわけではないことは留意しなければなりません。この指標はただ建てられてからどれだけ経過しているかを表したものだからです。例えば、もともと地盤が弱いところに建てられていれば他の物件よりも劣化は進行しやすくなります。逆に、内装であれ外装であれ、適切なリフォームを行っていれば物件そのものの傷みはそれほどでもなくしてしまうこともできます。耐震強度にしても然りであり、耐震工事を行って耐震強度が高められていれば古い物件だからといって心配する必要はありません。強度や傷みが不安材料と考えて築年数にとらわれて賃貸探しをしているときには、リフォームが行われているかどうかを確認すると選択肢を増やすことができます。