僕は高知県に住む67歳の舞踊家です。僕の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。
皆さんは、賃貸住宅を契約するときに、築年数をどれ位考慮していますか。築年数が浅いほど何となく丈夫である気がするけれど、資金の問題で新築に入居するのが難しい場合、どれ位の築年数までなら耐震性が保障されているかを知っていますか。まず、第1の基準となるのは1981年です。この年に、新しい耐震基準が法律で定められ、この法律以前の耐震基準と比較すると、震度6強以上の地震で倒れないような建物の強度が基準とされるようになりました。また、建物の倒壊を防ぐだけでなく、家具の転倒を防ぐなど、家の中にいる人の安全についても考慮されるようになりました。このように、1981年以降に建てられた建物ならば、大きな地震が来てもある程度の安全が保障されていることが分かります。
では、次に基準となるのは阪神大震災が起こった1995年です。この震災を受けて、建物が耐震を満たさない場合に改修を促進する法律が作られました。この法律によって、賃貸住宅の耐震検査を受けていて問題なければ、耐震性が保障されているという目安になります。最後の基準となる年は、耐震偽装問題が世間を騒がせた2005年となります。この事件を受けて、建築途中の住宅の検査が細かくされるようになり、問題のある建物は以前に比べて建築する事が難しくなったため、耐震基準の目安となります。このように、耐震性が保障される目安となる年はいくつか存在します。賃貸住宅を借りる場合の目安として、頭の片隅にとどめておくと耐震性の高い家を借りるのに役立ちます。