私は福島県に住む19歳のカーデザイナーです。私の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。
賃貸での礼金とは昔から慣習のひとつです。部屋を貸してしてくれる大家さんに対して「ありがとう」という気持ちを込めて渡すお金です。昔は遠くへ子供を出す場合。「そちらのお部屋に住まわせてもらうので、面倒を見てあげてください」という気持ちを込めて渡されていました。しかし、現在は礼金0円という物件を多く見かけるようになりました。これはどういった状況なのでしょうか。部屋を貸す側の大家さんは通常、毎月の家賃を収入源として物件ローンの返済計画を立てます。場合によっては礼金も収支計画の中に入っていることもあります。しかし、どのタイミングで入ってくるかが予測できないため、あまりあてにはできません。その上、もし入居者が入らなければどうなるでしょうか。
部屋が空室のままだった場合、家賃収入が入らずローンの返済にも困ってしまいます。そこで、空室にしておくくらいなら通常もらっている礼金を0円にして割安感を出し、すぐに入居者を見つけたほうが大家さんにはお得であると考えられます。0円にすれば、引越し等に費用がかかる入居者にとって大きなメリットとなりますから、お互いに困ることは何もありません。このような礼金のとり方の変化は賃貸供給数が増えた今の時代に沿っているとも言えます。しかし、契約時には注意が必要です。中には「毎月の家賃が相場よりも高く設定されている」「期間中に解約すると違約金が発生する」「若者が入居しやすいため騒音等の近隣トラブルの可能性がある」等の物件も存在しています。0円のキャッチコピーに惑わされず、冷静な対応を心掛けましょう。