僕は島根県に住む65歳の舞妓です。僕の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。
賃貸物件を借りる時に必要な費用として礼金、敷金、仲介手数料があります。敷金は退去する時の原状回復費用として使われますし、仲介手数料は物件を斡旋してくれた不動産屋へ支払うべきものです。意味不明なのが礼金ですが、これは昔から続いている習慣のようなもので、部屋を貸してくれてありがとうございますというお礼の意味で大家に支払うものです。昔は払うのが当たり前でしたが、最近では借り主と貸し主の立場は商取引上において公平であるべきという考え方から、一方的にお礼のお金を支払うのはおかしいという風潮が広まりました。そのため、取らない物件も増えてきています。だからといって大家に感謝の礼をしなくていいということではなく、礼儀として菓子折の一つも持って挨拶はするべきです。
礼金のない物件で気をつけたいのは、その代わりに支払う費用がある場合です。室内のクリーニング代金や鍵の交換費用などを請求されることがありますが、これらは本来家主側が負担するべき費用です。お礼のお金が必要ない代わりに、これらの費用が必要な物件は避けた方が賢明です。また、契約前に交渉するべきです。3月などの入学や転勤時期には賃貸物件の需要が多くなりますので、礼金を支払っても気に入った物件を借りたいという人が増えます。安く賃貸物件を借りるには、このような繁忙時期を避けてください。狙い目は5月や6月といった繁忙時期の直後です。借り主がいなくなるので物件が余り気味になるため、交渉次第では礼金ゼロで貸してくれる場合があります。