賃貸と持ち家 どちらの方がメリットが大きい(徳島県/裁判官/29歳/男性)

僕は徳島県に住む29歳の裁判官です。僕の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。


賃貸と持ち家のコストを全体的に考えた時、実は差額に大した差はありません。例えば分譲マンションを購入した場合、マンションの購入費以外に毎月の修繕積み立てや固定資産税などのコストがかかってきます。そして賃貸の場合は最初に敷金礼金などの諸費用がかかり、その後は毎月の家賃や年2回の契約の更新料がかかります。両者のコストを数十年単位の長期的な目で見てみると、基本的には大差は出ないのが現実です。勿論、持ち家となれば固定資産として形に残るので、その分で持ち家にこそメリットが多くあるように見えますが、その分の固定資産税であったり、資産価値の下落などのリスクも抱える事になります。例えとしては投資に似ているかもしれません。対する賃貸にはそういった不安要素はない分、目に見えるメリットは少ないかもしれないが、合理的といえるかもしれません。


賃貸の具体的メリットですが、まずは様々なライフスタイルに臨機応変に対応できると言う点でしょう。転勤して引越しをする事になったり、子供が出来て家族が増えたなど、生活状況は刻一刻と変化していきます。その時に賃貸であれば引越しと言う選択肢が選びやすくなります。また、ご自身の都合ではなく、住居周辺の環境変化によって日当たりが悪くなったなどの状況になった時にも良いかもしれません。また、土地や建物の固定資産税や都市計画税などのややこしい責任を負わなくて澄むのもメリットの1つですし、土地の値下がりなどの不動産資産の損失を考えなくても良いという点もあります。持ち家と比べて、多少なりとも気軽に住む事が出来るのではないでしょうか。