賃貸における保証金について(石川県/不動産屋/32歳/男性)

僕は石川県に住む32歳の不動産屋です。僕の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。


関東圏は賃貸の場合、敷金、礼金の組み合わせで借りることが殆どなのですが、関西には保証金と敷引きという習慣が根強く残っています。まず、関西では賃貸契約を結ぶときに保証金を預けることになるのですが、退室時にこの保証金から一定額を償却するという取り決めをあらかじめすることが敷引きというのです。このやり方は関西のみならず、東海地方や九州地方の一部でも行われています。保証金はほぼ家賃の6ヶ月から8ヶ月程度と大きな金額となり、家賃を滞納したときに補填金、敷引きは原状回復のための費用ということで、ほぼその半分程度を支払うことになるため、敷金・礼金よりも金額が大きくなるのが特徴となっており、借主にとっては結構な負担となっています。


こうした慣習は東京にはありませんので、関東圏から関西圏に引っ越すことになると結構驚くことも多くなります。会社が借り上げ社宅のように賃貸を借りてくれる場合にはまったく問題はありませんが、転勤で自己負担でこうした賃貸を借りることになる場合は、あらかじめまとまった資金を用意することが必要となるため、注意しなくてはなりません。ただ、最近では関西圏でも礼金・敷金の制度を採用している物件もありますし、なにより礼金ゼロといった物件が関西にも出回り始めていますので、いろいろと多角的に探してみると意外に安い費用で借りられる物件を見つけることもできるのです。ネットなどでチェックしてみますと、こうしたお得な物件を見つけることも可能となってきています。