賃貸の家賃と通勤時間について(長野県/村議会議員/68歳/女性)

私は長野県に住む68歳の村議会議員です。私の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。


賃貸物件を選ぶ際に最も考慮される条件として、家賃と通勤時間のバランスがあげられます。毎日定期的に消費される通勤時間は、誰もが出来ることなら限りなく短くしたい時間でありますが、その一方で多くの人が譲歩している条件の一つでもあります。理由としては、主な通勤場所である都市圏の賃貸物件の家賃が高騰していること、家族で住むような広さの物件は家賃が現実的ではないことが考えられます。さらに周辺のベッドタウンでも駅から近い物件は家賃が高く、必然的にある程度通勤場所から離れた駅の、さらに駅から徒歩時間がかかる物件が妥当な選択肢として選ばれています。交通の発達とともに新幹線通勤なども出来る今、さらに選択肢は増えています。


多くの人が理想的と考える通勤時間は30分前後という統計データがあります。しかし実際に多いのは1時間から1時間30分を通勤に消費しているという現実で、往復で考えると1時間から2時間の差が理想との間に発生しています。年間で考えると膨大な時間が通勤時間にあてられていることになります。とはいえ家賃とのバランスを考えると通勤を我慢すればいいと考える人が多いのも事実で、ゆえにベッドタウンから通勤というライフスタイルが都市部で定着しています。誰もが手頃な家賃で手頃な通勤時間の物件に住むことを理想としていますが、そのニーズが高まるほど家賃は高騰していきます。時間とお金のどちらをとるかはいつの時代も頭を悩ませる問題です。