私は石川県に住む51歳の駅員です。私の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。
賃貸契約の毎月の家賃や更新料がもったいないから、これを機会に引越しをしようと考えている方も多く見受けられます。車検費用がもったいないから新車に乗り換えてしまおう、と同じ発想ですから、理解できなくはありませんが、一度考えて見ましょう。そもそも賃貸物件の家賃は新築時に最も高い訳ですが、築年数が進むと当然のことながら徐々に下がってゆきます。したがって、借り手が5年、10年と長く住み続けると、周囲の物件よりも割高な家賃となっているケースが多いです。賃貸マンションの同一の建物内でも、部屋ごとに賃貸価格はバラバラなのが普通です。つまり、後から入居された方は、あなたよりも安い家賃負担で済んでいる可能性が高い、ということなのです。
さて、家主さんの立場からすれば、空室ができるのは極力避けたいのが実情です。何故ならば、前入居者の退去後に原状回復作業を実施しつつ、新入居者の募集をかけますが、入居が決まって改めて家賃収入が発生するまで、どんなに最短でも1ヶ月、通常はそれ以上の家賃収入のブランク期間が生じます。しかも、前入居者と賃貸契約を締結した時よりも築年数が経ってしまっていますから、それなりに安い家賃でないと新入居者が見付からない可能性もあります。したがって、家主さんからすれば、現在の入居者に退去されるよりも、家賃や更新料を多少値下げしても構わないので、契約更新をして欲しいのが本音です。借り手が契約更新時に周辺の家賃相場をリサーチし、現状に見合う家賃に下げて欲しいと交渉することは普通のことです。また更新料を値下げしてもらう、もしくはゼロにしてもらうのは珍しいことでもありません。