賃貸の礼金は必要なのか(静岡県/歯科衛生士/69歳/男性)

僕は静岡県に住む69歳の歯科衛生士です。僕の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。


礼金とは、賃貸物件を貸してくれる大家さんに対して支払うお礼のお金です。何のお礼かというと、「部屋を貸してくれてありがとうございます」という意味でのお礼で、実は関東圏のみに存在する費用だとされています。というのも礼金の始まりは戦後の高度成長期で、地方から上京してきた人が右も左も分からない都会で唯一頼れるのが部屋を貸してくれる大家さんだけだったということから「お世話になります」という気持ちでお金を包んで渡したのがきっかけとのことです。そのため、関東圏のみに根付く慣習になったんですね。さて、問題は戦後と現在では状況がだいぶ変わってきているということで、果たして今の時代に礼金は必要なお金なのでしょうか。


その当時は確かに地方から出てきたばかりでは右も左も分からない時代でしたが、現在では地方から出てきても一人でそれなりきに暮らしていくことができます。よって「お世話になります」という意味でのお金は必要ないということが言えるでしょう。実際、そういった背景を受けて最近では礼金不要な賃貸も増えてきているのが現状で、仮に礼金有の物件であっても、支払わなくてはいけないお金というわけではないので、交渉次第では減額してもらったり、もしくは無しにしてもらうこともできます。費用は一概ではありませんが、平均して家賃の1~2か月分とされているので安い金額ではありません。初期費用を抑えたいのなら支払う必要がない賃貸を探してみるのも一つの手でしょう。