賃貸の築年数については(長崎県/アートディレクター/64歳/女性)

私は長崎県に住む64歳のアートディレクターです。私の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。


建物の耐用年数という言葉があります。統計資料によると木造住宅の場合には27年から30年、鉄筋コンクリート造のマンションの場合には37年とされています。これは耐用年数すなわち寿命ということではなく、その建物が取り壊された個々の建物の平均築年数の数値であって実態を示す数値ではないということです。現実に木造住宅で築40年から50年でも取り壊されることなく十分に使用できる建物もあります。研究によると、人間でいう平均寿命の出し方から言うと木造住宅の場合には64年、鉄筋コンクリート造のマンションの場合には68年から150年という数値も出ているぐらいです。だからといって経年劣化が出ているのに放置しておくと逆に寿命を短くしてしまうこともありますので適切な処置が必要となります。


賃貸物件においても、使用する建材や施工精度、手抜き工事の有無などによっても寿命に関係してくる場合もあります。築年数が多く経過すると家主側の判断でリフォームやリノベーション、設備機器の取替えなどを自主的に行うことがあります。このことで建物の寿命をさらに延ばし、役所への届けを要する場合、余り古くに建てられた物件は耐震基準を満たさない場合もあるので、耐震検査を受けた上で現在の法基準に合うように耐震補強を行うことができます。これらのことによって寿命も延び、資産価値も上がってさらに顧客を掴みやすくなるとも言えます。築年数が気になる場合には外壁のモルタルや屋上などのコンクリートや防水の亀裂が入っていないか確認したりできますし、比較的に新しい物件を選ぶのも良い方法です。