僕は茨城県に住む37歳の水先案内人です。僕の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。
賃貸を退去する場合、よく一般的に敷金が帰ってくるかもしれないからキレイに掃除しておいたほうが良いといわれます。敷金のからみが無くても、自分が去る際には部屋を掃除してきれいにしておくことは最低限のマナーですが、隅から隅まで掃除すると大変です。だいたい退去前は引越しの手続きやら何やらでゆっくり掃除する時間はあまりありません。せっかくだから敷金に関係するところを重点的に掃除しておきたいところです。では、掃除しておくと敷金が返ってくる可能性があるのは一体どこなのでしょうか。あくまでも可能性ですので、掃除をしても全く意味の無いこともあります。ついでながら、私はそれなりに掃除したつもりでしたが、敷金(関西なので保証金)は、一銭も返ってきませんでした。
まず、畳やクロスの変色などは掃除しなくてもそのままで大丈夫です。家具の設置による床・カーペットの凹みも同様です。これらは住んでいるうちに自然に消耗していったものと考えられるので、敷金の減少にはつながりません。逆に我流でキレイにしようとして変色などが悪化する可能性があります。こうなってしまうと自然消耗とはみなされず、敷金の減少につながる恐れがあります。一方、敷金返済額がプラスにつながるのは、台所や換気扇などの油汚れや、お風呂、トイレ、洗面所の水垢やカビなどの掃除です。これらは住居人によって汚れ方がそれぞれ異なる上に自然に悪化するものではないので、住居者に原状回復義務が課せられます。掃除は敷金返済につながるところを重点的に行いましょう。