賃貸住宅で敷金を多く返してもらうには(富山県/レポーター/61歳/女性)

私は富山県に住む61歳のレポーターです。私の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。


賃貸住宅に入居する際、敷金は、初期費用のうち重要なものです。これは、退去時に返却される預り金的なものです。ただし、全額が必ず戻ってくるというわけではないのです。借主は、物件に故意や過失で作ってしまった傷やシミなどのダメージに対して、その修繕費用を負担する義務があるからです。これを原状回復義務といいます。退去時に修繕箇所が確認され、費用が見積られて敷金から差し引かれます。逆に言えば、これらの損傷を与えなければ、全額返してもらうことも可能となります。それが無理でも、少しでも多くの額を返してもらえるようにしたいですね。そのためには、日常的に物件を傷つけたり、汚したりしないような暮らし方をすることです。


入居する瞬間から、そうした心がけは必要です。引越しで荷物を搬入する際、床や壁に傷をつけてしまう場合もあります。特に、家具など大きなものを設置する際は、細心の注意を払いたいものです。プロの引越し業者に任せた方がよいでしょう。入居後も、物をこぼしたら、シミにならないようすぐ拭くといった、ごく基本的な心がけが大事です。エアコンの水漏れなどを発見したら、すぐ修理してもらいましょう。放置して、壁が腐食するなど被害が拡大した場合、借主の負担となる事があります。子供のいるお宅は、落書きなどをしないよう注意しましょう。台所の油汚れも、通常の清掃では落ちなくなるまで放置しますと、借主に責任が生じますので、こまめに掃除することが大切です。