賃貸住宅で起こりがちな敷金トラブル(福岡県/ストリートミュージシャン/19歳/男性)

僕は福岡県に住む19歳のストリートミュージシャンです。僕の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。


賃貸住宅では大家さんと入居者との間で敷金トラブルが起こることがあります。しかし重要なポイントを理解しておくだけでそのようなトラブルを回避することが出来ます。まず最初に理解しておきたいことが「原状回復」です。この言葉を「入居した時の状態に戻すこと」という風にとらえている人がいます。正しい解釈は、自然な経過年数による変化や損傷ではなく過失や故意による部分についての復旧を行うこと、です。大家さんは年数経過などによる損傷をメンテナンスする義務があります。なのでその部分に関しては入居者が負担する必要がないのです。ジュースをこぼして壁に大きなシミが出来てしまったというような「過失」の場合には入居者が復旧を行うのです。


「経過年数」をどのように解釈するのかを理解しておくことも重要なポイントです。例えば新築の賃貸住宅に入居し2年後に退去する場合は年数がほとんど経過していないため退去時にかかる修繕費負担は入居者の割合がとても高くなります。しかし10年経過している物件に入居して2年後に退去する場合は先に挙げた例よりも大家さんが負担する割合が増えます。住居の年数が経過すればするほど年数経過による損傷が大きくなるからです。これらのことを踏まえて考えると適正な費用請求だったのかがよくわかると思います。またトラブルを回避するためには入居時の室内の状態を写真に残すなどしておくことも良い方法になります。そして損傷しないための工夫を施すようにすれば敷金が返還される割合も高くなります。