私は岩手県に住む65歳の獣医師です。私の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。
賃貸住宅は築年数によって傷み具合を知る必要があります。安心できる物件選びのために、建物の性能・構造に関するチェックポイントを知っていれば安全です。特に知り合いに建築士などのプロがいれば、見てもらうとよいです。ホームインスペクションの調査員に依頼すれば、5~6万円前後で客観的にチェックしてもらうことも可能です。建物が古いほど、メンテナンス状態は管理の影響を受けます。だから、これまでどのような修繕工事が行われたのか、今後の修繕計画はどうか、修繕積立金の残高に不足はないかといったことを確認すべきです。古くからの居住者の生活スタイルに左右されることも多いので、売主や管理組合の理事長にコミュニティーの様子を聞いてみるとよいです。
古いマンションは配管工事などに莫大な費用がかかることもあります。分譲会社の系列のリフォーム会社なら、構造に通じている場合もあります。買うときに建物診断やリフォームを実施できるリニューアル仲介というサービスも増加中です。そしてマンションは、原則的に専有部分である室内はほぼできるが、バルコニーや窓など共用部分は勝手にリフォームすることができないので管理会社か管理組合に相談やチェックが必要です。一戸建て大体のリフォームは可能だが、建築基準法や地方自治体の条例によって定められた制約を守ることが前提となっています。だから、賃貸住宅を借りる時は入居前後にどこにどの程度のリフォームが必要か、またそれが可能かどうかを知っておくことが大切です。