僕は長崎県に住む26歳の不動産鑑定士です。僕の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。
賃貸住宅の情報には、必ず築年数が表示されています。同じような場所と平米数でも、それによって家賃が大きく変動します。ここでは、築年数について説明します。築年数とは、その物件が建築され手からの年数です。年数が古いほど、住宅自体も古いことになります。新しいと、住宅自体も新しいことになります。しかし、築20年経っていてもきれいに整えられて魅力ある物件はたくさんあります。それは、リフォーム技術の進化などによるものです。なので、以前に建てられたことをとくに気にすることなく、快適に居住することができます。あるいは、年数の経過した佇まいに魅力を感じるときもあります。ただし、水道やガス管などの配管の劣化には気を付けましょう。水漏れやガス漏れの原因になります。
築年数で気を付けなければいけない点は、建物の耐久性や耐震性です。一般的に、鉄筋の寿命は50年といわれています。なので、建築されてからそれに近い年数が経っている物件は、注意が必要です。しかし、家賃は安く抑えられます。よって、短期間の居住には最適です。また、耐震性の基準の違いが問題になってきます。1971年と1981年に、建物を建築する際の耐震基準が見直されています。1971年の方が、高いマグニチュードを想定して耐震施工を行っています。しかし、その工事技術の発展により、1981年度以降の耐震基準で施工された物件の方が高い耐震性があります。なので、長く居住することを考えると築年数は重要なポイントになってきます。