賃貸住宅の保証金とはなに。(宮城県/フラワーデザイナー/28歳/女性)

私は宮城県に住む28歳のフラワーデザイナーです。私の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。


賃貸住宅には、借りる側にとって、わかりづらい慣行がたくさんあります。たとえば、保証金とはなんでしょうか。礼金・敷金は知っているけれど、保証金とはなにか、わかりにくいですよね。これは、関西地方の賃貸借契約で行われる独特の取引慣行のひとつで、借りる側が、大家さんに預けるお金の一種です。部屋の借り主が、家賃を滞納したり、夜逃げしたりして、家賃を払えなくなったり、部屋を汚された場合に備えて、保証金から差し引く制度です。退去時に敷き引きとして一部は返金してもらえますが、多くの場合、償却されてしまいます。これは、関西地方では、戦前の住宅不足の際に、借り主が大家さんに再契約料として支払っていた制度の名残だといわれています。


保証金の額は、家賃の半年分から8ヶ月分を支払うものとされています。高いと思われるかもしれませんが、その分、更新料はかかりません。これは、地域によって、預け金としての意味合いが異なるためです。原状回復費用としての預け金と、礼金としての再契約料を含めて、保証金と呼ばれると、解釈してよいと思います。居住年数によって、償却される額は異なってくるようですが、これは、借りる側の家賃保証として、大家さんが受け取るお金と考えてよいようです。賃貸住宅には、このように、地方独特の取引慣行が残っており、賃貸借契約の際には、事前に契約書をよく読んで、契約内容を確かめることをおすすめします。どれくらい、出費がかかりそうか、あらかじめ準備することができます。