私は静岡県に住む72歳の司法書士です。私の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。
賃貸マンションなどをはじめとする賃貸住宅の契約は有期契約であるため、契約満期が近づくと入居者は契約更新を行うか退去をするかの二者択一の選択を迫られる事になります。仮に退去する場合には原状回復義務の履行や残額家賃の清算等の退去手続きを行って出て行く事になります。他方、引き続き賃貸住宅の住み続けるという決断をする場合には、契約更新手続きを行う必要があります。この点、退去時には様々な手続きが発生する事を認識している人は多いですが、契約更新を行う場合にも様々な手続きが発生する事を認識している人は意外にも少ないです。更新手続きの中には一定の時間を要するものもあるので、更新を考えている人は早めに動いた方が良いでしょう。
契約更新手続きには大きく3つのプロセスがあります。まず第一に契約を更新する意思がある事を物件オーナーに意思表示する事です。通常、賃貸契約の満期の3ヶ月ほど前に不動産オーナーから更新通知という契約更新希望の有無を問う通知が送付されてきます。更新を希望する場合にはこの通知を返送する必要があります。二つ目のプロセスは物件保有者との家賃交渉です。更新後の家賃は不動産オーナー側から提示してくるのが一般的ですが、これに不服である場合には不動産オーナーと直接交渉を行う必要があります。この交渉で合意が得られない場合には、仮に更新希望であっても退去を迫られるケースもあります。3点目の手続きは更新料の支払いであり、これは更新時に支払う費用です。