賃貸住宅の契約期間の選び方(神奈川県/経営者/25歳/男性)

僕は神奈川県に住む25歳の経営者です。僕の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。


賃貸住宅を借りる際には、不動産保有者と賃借人との間で賃貸借契約を締結します。賃借人と不動産保有者の間で締結される契約書には、それぞれの契約当事者が持つ権利および義務が規定されるほか、契約期間や家賃の金額についても明記される事となります。この点、賃貸借契約は契約当事者間における相対取引なので、本来的には契約期間も当事者同士で合意すれば自由に設定する事が出来るのですが、実際の賃貸住宅市場では、1年または2年という契約期間で契約を行うというのが一般的な慣習となっています。これは、長期間の契約は契約当事者の契約履行能力が不確かになるという事に加えて、1年ないし2年という年数で統一する事により、契約実務や契約管理がしやすくなるという利点があるからです。


賃貸住宅を借りる際に契約期間をどのように選ぶかは、賃借人が今後その住宅に住み続ける可能性が高いか、それとも退去する可能性が高いかによって変わってきます。その住宅に住み続ける可能性が高いのであれば、出来るだけ長期間の契約を選んだ方が得策です。何故ならば契約期間が長いとその間は更新料などの契約延長に係る費用を支払う必要がなく、また家賃水準も変わらないからです。例えば1年契約を1回更新して2年住み続けるのと、2年契約で2年間済み続けるのでは、更新料1回分と1年分の家賃変動リスクという大きな差が生じるのです。逆に退去する可能性が高いのであれば、契約の期間は短くしておいた方が、退去時に解約手数料などの負担が小さいので良いでしょう。